2013年8月13日火曜日

モノにメモする。




 あれ、コレって何だったっけ?? どうやって使うんだっけ??
 あ~、モノ自体にメモすることが出来ればいいのに・・・・。
 

 こんなちょっとした疑問がキッカケで、アプリを開発し、新しいビジネスを立ち上げ・・・なんて展開になれば良かったんだけど。そんな甲斐性もないので、とりあえずは既存のサービス等を使って何とか解決できないか考えてみた。


 モノにメモしたい。
 そう考えた時に真っ先に思いついたのがQRコード。最先端の技術というわけではなく、ほどよく枯れた感じがいい。とはいえ、QRコードのこともあまり良く知らないのでちょっと調べてみると、格納できる情報量としては、漢字等の文字ベースで1000~2000文字程度が限界らしい。が、文字数が多ければ多いほど生成されるQRコードは大きくなるし、セルも細かくなるので読取りの精度が悪くなるようで。スマホ等で読み取ることを前提とすると、100とか200とかの文字数くらいが現実的ではないかと。ちょっとしたメモを想定してるので別にいいといえばいいんだけど、ちょっと心許ない。
 そもそも、QRコードにメモの内容そのものを格納しようとすると、メモしようとするたびにQRコードを生成して~シールとして印刷して~という作業をする必要があり、これはちょっと面倒くさすぎるな、と。

 そこで、さらに頭をひねって考えてみたのが、クラウド型メモ(ノート)サービスを利用する方法。
 まず、ブランク(カラ)のメモのURLをQRコードに格納する。そう、メモの内容そのものではなくURLだけを格納する。で、そのQRコードを予めシール印刷しておいて、メモしたいモノがあったらそのQRコードを貼る。貼ると同時にスマホでコードを読取り、カラのオンラインメモ画面を呼び出して、そのままメモする。これなら、事前に大量にブランクメモを作成し、QRコードに格納して印刷しておけばいつでもサッと使えそう。しかも、メモの内容をいくら変えてもURLは変わらないのでQRコードはそのままでいいし。うん、イケるかも。

 クラウド型のメモサービスといえばもはや代名詞といっても過言ではない、お馴染み「Evernote」。だが、どうにも上手くいかない。個人的にどうもEvernoteと相性が悪いようで、いまいち使う機会がない。
 次に試したのがGoogleの新しいオンラインメモサービス「Google Keep」。メモごとにURLを持っているためそれをQRコードに格納、スマホから読み取ったらすぐに編集できた。さすがGoogle先生。



 だが・・・なんかつまんない・・・。無料だし容量は気にしなくていいしシンプルで良いサービスだと思うのだが、なんつーかこう、物足りないというかもうひと捻り欲しいというか。あと、やはりGoogleReaderの件もあるので、代替となるサービスも試しておきたい。ということで、有名どころっぽいクラウド型メモサービスである「Simplenote」や「springpad」あたりを物色してみるもイマイチ。「Catch」とやらは今月末でサービス終了になってしまうとか。MSのOneNoteとやらも試してみようと思ったがサイトが分かりにくかったのでイラッとして即却下。

 で、ようやく見つけたのが「wri.pe」というサービス。これも最近公開されたサービスのようで、ちょい前にGIGAZINEにも取り上げられていたようだがあまり記憶に無く、でも今回の用途には合いそうな感じ。
 「wri.pe」は「らいぷ」と読むそうなんだけど、どうしても「らいぺ」って読んじゃう。
 ちなみに、「.pe」とはペルーに割り当てられた国別コードトップレベルドメインのひとつらしいんだけど。こんなドメインがあるのを初めて知り、ベタだけど「katochan.pe」が取れるか検索したら、やはり登録済みだった・・・残念。

 

 wri.peは日本発のサービスながら基本は英語表記、だがまぁシンプルなサービスだし何とか使える。動作も軽快で、iPhoneやAndroid等のモバイルからは専用アプリではなくブラウザ経由だけど問題なし。デザインもキライじゃない。メモのタイトルに日付が自動的に入るのだが個人的には邪魔なので消したいところ。あと、アカウントはFacebookかGithub連携でしか作成できないところもちょっと不満。Googlekeepのような音声メモや画像添付にも対応していない。が、メモの共有・公開機能が予定されているようで、ここに大きく期待してる。




 こちらもこのようにメモ単位でURLが割り振られるので、これをQRコードに格納して印刷しておく。

 で、例えば冒頭の画像にあるモノに貼り付けてみる。



 上記はまだテスト段階なので普通紙に印刷して切り取ったものだが、QRコード用のラベルシールが市販されており、例えば小さいもので2センチ四方(1シート70片)からあるようなのでそちらを使ってみる予定。
 クラウド上のブランクメモを大量に用意しURLを取得してQRコードに格納・シール印刷しておくのが面倒な気もするが、そのへんはうまく出来そうな感触。

 で、スマートフォンでこのQRコードを読み取って、ブラウザで格納してあるURLを開くと、ブランクメモのページとなり、そのまま編集できる。



 今回の場合、例えば以下のようにメモして保存しておけば、今度何かの時にこのモノを見つけて用途が分からなくなっても、QRコードを読み取ればこのメモが表示されてすぐに問題解決となる。



 他にも、モノを購入した日や金額、お店、誰から貰ったものか、どの製品の部品なのか、などをメモしてみたり。
 あるいは、使わなくなったものをダンボールに詰めて収納の奥底にしまい込む場合、内容物のリストやそれらを使わなくなった理由などをメモしてQRコードをダンボールに貼っておくとか。
 電化製品とかだったら取扱説明書のPDFリンクを貼ったり、とか。
 あとは・・・あとは・・・・・まぁ何かあんだろーよ。(あれ・・・あんま思いつかない・・・自分で使わない気がしてきた・・・)

 クラウド上のメモが、限定した中での共有とか、一般公開とかの機能が使えるようになると、社内での利用とか、見知らぬ誰かとのメモの共有とか、もう少し用途の幅が広がるかもしれない。

 ということで、とりあえず「Googlekeep」と「wri.pe」を使ってみたが、実はもうひとつ良さげなサービスを見つけた気がするので試してみる予定。


 あ、最後に大事なことを・・・「一方ロシアは付箋を使った」って言うの、禁止ね。