2012年5月16日水曜日

中華タブレット買ったった 2

前回記事(Blog the Minor: 中華タブレット買ったった)の続き。

購入したのはこちら。
※ 2012-05-17追記(メーカー:Zenithink モデル:ZT ICS)



前回書いた通り、基本的には購入して良かったと思っている。
が、それでも不満な点はいろいろあるわけで。
まず先にその辺ををぶちまけることにする。


とりあえずは内容物の確認。


(2012-05-17 追記)※ 内容物を1個忘れてた・・・。


側面(下)に各インターフェイスが。



側面(右)にはシャッターとボリュームボタンが。



裏面はスピーカーのみでシンプルな感じ。



付属のレザーケースはスタンドがついているのでタブレット端末を立て掛けたり。


ちなみにこのケースは欲しくて買ってわけではなく、オマケでついてるもの。
これナシでもうちょい安くしてくれたら嬉しい・・・。


概要はこのくらいにして、ここから不満な点を挙げてみる。

電源関係

まずこの充電器。
そのままでは一般的なコンセントに挿せないので付属のアダプタを装着。
するとこうなる。


どうよ、この不格好さ。

さらに、これは固有の問題かも知れないが、このアダプタ、作りが雑過ぎる。


取れちゃってどうするよ。
で、コンセントに挿したままうっかりこの剥き出しになった金属部分に触ってしまって死ぬかと思ったよ。

さらに、電源についてはまだ問題が。
バッテリーはそれなりにもつような感じもするが、残量が少ない状態でスタンバイから復帰しようとするとまったく反応しなくなることが。
電源ボタンをいくら長押してもうんともすんとも。
リセットボタンを押せば電源は入るのでまぁなんとか我慢できるが。
購入2日目でこの症状に見舞われた時はさすがにアセった。

ちなみに、バッテリーの残量は%で数字が表示されるが、いきなり数十%変わったりすることもあったりするのであまりアテにしないほうが良い。

さらにさらに。
USBケーブルでPC経由等で充電出来るのかと思ったらそれは出来ないみたい。
これはちょっとガッカリ。
あの不恰好な充電器は持ち歩きたくないな~と。


動作

スペック的に
 CPU:AMLogic Cortex A9 1GHz
 メモリー:1GB DDR3
ということで、それなりにやってくれるかと思ったが。
予想よりはモッサリとするシーンが多いような。
ま、でも我慢できなくはない。


解像度

液晶の解像度は「1024x600」
正直ちょっと物足りない。
特にサブディスプレイとしてタブレット端末を利用する目的もあるので。
新しいiPadレベルは望むべくもないが、せめてWXGA(1280×800)あたりは欲しいところ。
ま、次に買う時かな・・・。


フォント

中華タブレットなので当然デフォルトで入ってるフォントも中華フォント。
そのままだとちょっと読みにくい。
ただ、これは変更しようと思えば出来るので、すかさず変更。
ちなみに、この作業の手順をうっかり間違えて起動しなくなり、その後かなり苦労したのはナイショ。



もっとずらずら出てくるかと思ったが意外にもこんなところか。
カメラはフロントのみでショボいが、タブレット端末にカメラ機能はあまり求めてないのでとりあえずはヨシ。
3GやWiMAXなどの通信機能もとりあえず要らない。

ということで、どれもまぁなんとか我慢できる範囲。
もちろん人によって譲れる部分と譲れない部分は異なるので何とも言えないが、自分の場合はこんな感じ。

次回は中華タブレット(Android)の良い点について書く。




2012年5月15日火曜日

中華タブレット買ったった


遅ればせながらタブレット端末を買ってみた。

もちろんiPadなんてチャラチャラしたもんじゃねえ。
漢ならAndroid、漢なら中華タブレットだろってことで。

購入したのはこちら。



最新のAndroid4.0が載った10インチのタイプ。
マーケット(Playストア)も使えるし日本語もOK。


もちろん仕事で使うために購入したのだが、主な用途は、
  • 読書
  • 書類閲覧
  • サブディスプレイ
  • 手書きメモ
といったあたり。


あとはオマケで、
  • お絵描き
  • 動画鑑賞
あたりか。


ま、やはりビューワーとしての使い方がメインになる。
予想以上にタブレット端末は入力がしにくい。
スマートフォンの方がまだマシな感じ。


まだあまり使い込んではないが、とりあえず「イケる!」といった印象。
もちろん中華なだけに不満な点は多々あるが・・・。

というわけで、良い点・悪い点など今後ちょこちょこ書いていく予定。




2012年5月14日月曜日

書類のスキャンは辺の長い方を挿せ!

特にひねりもオチもない。
まさにタイトル通りの当たり前のことであるが、念のため。そう、念のため。

例えばレシートなどをスキャナーに読み込ませる時など、なんとなくこういう向き(下の画像)でスキャンしてないだろうか。



え、してない? そうか・・・。

ただ、普通に考えれば、というか、特にあまり考えなければこの向きだろう、と。
そんなことない? ま、自分が最初そうだったんだけど・・・・。


が、ある時「長い辺を挿す」方が効率が良いことに気付き・・・orz。


スキャン後の画像(PDF)は内容によって自動で回転して見やすい向きで保存される。
もちろんそのようにスキャナーの設定をしていればだけど。
(逆に、あえて自動回転機能をOFFにする場合もあるけど)

1枚1枚の読み込み時間の差は大したことないかも知れないが。
枚数が増えれば結構な差になるので、短い辺を挿していた方はぜひ。







2012年5月10日木曜日

これは読まんといかんたい! 「長崎年金二重課税事件-間違ごぅとっとは正さんといかんたい!」



書評なんて書くガラではないし大の苦手なのだが。
なんとなくこの本は「読んだ! いいね!」ということを言いたくなった。
というか、何でもいいから書かなきゃいけない、そんな気がした。


少し前に最高裁での逆転判決が出たとある税務訴訟について描かれたものである。
地裁の判決が出たあたりから話題となっていて、その後も随時税務関係のニュースなどでは取り上げられていた。
税理士をはじめ税務に携わる方であればほとんどが知っていたであろう、そのくらい有名な訴訟である。

税務訴訟というと、納税者の勝訴率はせいぜい1割程度と言われるくらい難しいもので、国を相手に戦うわけであるから相当の労力が必要になる。
そのため「大企業が国を相手に何十億何百億もの税金の還付を求めて訴訟する」というような、ごくごく限られたケースというイメージがある。
もちろん実際にはそんなケースばかりではないと思うが。

で、本件はといえば・・・・・・・・・25,600円。
たった25,600円の還付を求めて起こした訴訟である。
つまりオカネが目的ではない。
税理士が、国の誤った処理を正すべく、プライドを賭けて挑んだ戦いである。
(しかし、この納税者の方もスゴイというか、信頼関係が半端ないなとシミジミ・・・。)

この納税者は、ご主人が亡くなったことにより生命保険会社から死亡保険金と特約に基づく年金を受領していた。
その年金は毎年230万円を10年間かけて受け取ることができるもの。
この年金から220,800円の所得税が源泉徴収されていたことに江崎税理士が疑問を感じた、というのが事の発端である。
この年金(を受け取る権利・・・と書くと微妙かも知れないが)は、相続財産として相続税の課税対象となっている、ならば所得税まで課税されるのはおかしい、と。

これは遺族の方が年金として受給する生命保険金について、相続税と所得税が二重に課せられた「二重課税=違法な状態」が問題となった事件である。
ただ、ひとつの所得、ひとつの財産、ひとつの事象について複数の税が課せられるケースは本件のみならず数多くある。
それら全てが必ずしも違法な状態であるとはいえない。
よって、この「二重課税」という言葉が一人歩きしすぎても良くないのではないか、と思ったり思わなかったり・・・。



この戦いの舞台となったのは、まず長崎地裁。
本事件の影響でいまやすっかり有名となった感はあるが。
そこに至るまでに、前哨戦というか、さまざまな手続きが行われていた。
まずはその源泉徴収された220,800円の所得税の還付を求めて更正の請求。
それに対する税務署側の更正処分、さらにその処分に納得がいかず異議申立て、審査請求、といった感じ。
実は、そのやり取りの中で、還付請求額220,800円のうちの20万弱、つまり大半は既に還付されていた。
だだ、問題は、その還付理由が年金そのものが所得税の非課税として認められたものではないということ。
漏れていた扶養控除等を適用して再計算した結果に過ぎないので、当然ながら納得出来るものではない。

あと残りの25,600円の還付、というより当該年金が所得税非課税であるという事実、これを求めて長崎地裁へ話が続くわけである。
そしてその後の高裁での敗訴、最高裁での逆転勝訴という実にドラマチックな展開となるわけであるが。
その間の生々しい心理描写や具体的な裁判の流れ、証拠資料など、架空の話ではなくドキュメンタリーなだけにリアルすぎて実に興奮した。
また、追い込まれた国側の苦し紛れの主張に、思わず苦笑してしまう場面などもあったり。

ちなみに、この書籍は全部で約200ページあるのだが、そのうちの約70ページほどが「資料編」として裁判の判決文や国税当局から出された文書等の写しである。
よって、読み物としては実質的には約130ページほどではあるが、それでも充分読み応えはあった。
ちなみに、最初にこの本を手にとった時に後ろの方のページをパラパラっとめくってしまい「なにこれ、ほとんど判決文とかじゃん。意味ねー!」と思ってしまったのも読み始めが遅くなった一因で、今となっては悔やまれる。


しばらく読み進めていくと、第6章第4節に「税理士の責任とは」という箇所がある。
・・・私が思うに、この責任の負担割合は国が6割、保険会社2割、税理士が2割くらいの割合ではないだろうか。
たしかに国がミスリードをしてしまったという事実は重い。
しかし、疑うこともなくそれにそのまま乗っかってしまい、ミスを見逃してしまった税理士も、また保険会社にもその責任は問われるべきだ。・・・
まったくもって耳が痛い・・・・。

確かに普段仕事をしていて「あれっ?」「なんかおかしいな」「これ間違ってんじゃね?」と思うことはしばしばある。
まぁ大概は私が間違っていて、「ゴメ~ン(テヘペロッ」って感じなのだが。
未確認・未解決のものもまず私の勘違いだろう。
でも、それでも、この感覚を大事にし、常に問題意識を持たなければ、と。
この本を読んで改めてそう思った次第。
そういう意味で、背筋をシャンと伸ばしてくれる、そんな一冊であった。


ところで、この話・・・ドラマ化とか映画化されないだろうか。
ここに描かれているのは紛れもなくカッコいい税理士。
そんな税理士が活躍するストーリーをぜひ映像で観てみたいな、と。
「◯撓◯屈」の二の舞にならないことを祈りつつ・・・。
(「不◯不◯」は個人的にはちょっと期待はずれだったので・・・)

ちなみに、税理士が主人公のドラマって「貯まる女」(蘭子=森公美子)くらいしか知らない。
あとは「マルサの女」や「税務調査官・窓際太郎の事件簿」など当局側が主人公の話ばかりで。
あ、それと、カリブでマジシャンで航空機リースな脱税コンサルの、ちっとも共感できない話とか。
あ、そうそう「TAXMEN」、これも当局側が主人公の話だが、コレは面白かった! ある意味。

そんなくだらないコトを考えつつ、今回の記事はこのへんで終わ・・・らない。
まだ終わっちゃいけない。
大事なお知らせがあった。

本件に係る最高裁の判決を受けて、国は従来の誤りを認め、徴収しすぎとなった所得税を還付することとなった。
本来、過去の税額を修正できるのは原則5年分のみ、ということになっていた。
が、本件に関しては特例を設け、取扱変更時(=平成22年)から過去10年遡って(=平成12年分以降)還付を認めることとした。
遡及期間に制限が設けられたことは納税者の立場からすると納得し難いものがあるかも知れないが。
実務的はやむを得ない気もするし、対応も珍しく迅速だったような印象を個人的には受けている。

で、その過去5年を超えて還付を受ける手続き(特別還付金の請求)はずっと認められるわけではない。
あくまでも特例措置であって、その特別還付金の請求期間は平成23年6月30日から平成24年6月29日までの1年間となっている。
つまり、本記事作成時からみてあとおよそ1ヶ月ちょっとしかない。

本事件はテレビや新聞でも報道されているし、さすがに生命保険会社からも案内が来てるはずなので、該当者は手続きが済んでる方も多いかと。
でも、もし万が一まだ手続きが済んでいなかったり、該当するかも知れないが確認していないという方がいたら、ぜひ期間内に確認・手続きをして頂きたいなと。
詳しい解説はこちら(国税庁サイト内)に掲載されている。

江崎税理士、本件納税者の方、そしてこの御二方を支えた善意と使命感と男気に溢れる支援者の方々、皆が勝ち取ってくれたこの権利を無駄にしないためにも・・・。




2012年5月1日火曜日

預金通帳のOCR読取精度を上げるコツ(PDF注釈)

ハイ、懲りずに通帳OCRシリーズ。

OCR読取しづらいク○通帳として有名な三菱東京UFJ銀行に加え、前回の記事(Blog the Minor: 預金通帳のOCR読取精度を上げるコツ(認識字種))で新たに「ゆうちょ銀行」を○ソ通帳として追加したところであるが。

最初にそのクソっぷりについて語ると。

まずは三菱東京UFJ銀行。


三菱東京UFJについては残念なポイントはいくつもあるが、その中のひとつがこの点線。


これをOCRソフトに読み取る際に、この点線上に罫線を引いて表認識をさせるのだが。


このように点線を「罫線」としてではなく、接した文字の一部として認識したり、数字の「1」やその他の記号として認識してしまうのである。


全ての行で必ず「1」と認識されるのであればまだ対処のしようもあるが、行によっても認識したりしなかったり、認識結果も毎回異なるのでどうしようもない。


はい、次、ゆうちょ。


狭い。狭いよ・・・。


これをOCR認識させようとするとどうなるか。


このように、OCRソフトの表レイアウトで縦罫線をちゃんと引いていても認識結果では列がズレるのである。

これはイカン。こうなっちゃったらもう父さんお手上げだよ。

ゆうちょ銀行の通帳はフォントも読みやすく(半角カタカナはイマイチだが)漢字も利用されているので、文字・数字の認識精度はかなり高い。
それだけにこの表レイアウトの認識ズレが残念過ぎる・・・。


ここで諦めるわけにはいかないので、何とか対策を考えてみた。

まずは三菱東京UFJ。


OCRソフトの機能として画像の一部を「無効領域」として設定することが出来るので、点線部分を無効にしてみたらどうだろう、と。

結果はまぁまぁではあったが、接した文字の一部まで無効になって正しく認識されなくなってしまうことも。
また、無効領域は読取レイアウトのテンプレートの一部として保存できるが、全ページでピタッとあうわけもなく。
なかなか厳しい状況だ。


次にゆうちょ銀行。


OCRソフトの機能として画像の補正が出来るようになっており、直線を描くことも出来る。
これを、できれば外枠と全部の縦線にしっかり描いてみる。

結果はかなり良い感じ。
ちなみに、上記の三菱東京UFJでも同様に、その点線を上書きするように画像補正で線を描いておくと認識結果は高まった。


これはイケル!


と思いきや、ひとつ大きな欠点が。

これ・・1ページごとに画像補正しなきゃいけない・・・・・。
OCRソフト上ではこの画像罫線を保存しておく機能はない。
すべてのページで1本ずつ線を描いて・・・・・・無理無理無理。



で、その点を解決すべく今回思いついたのがPDF注釈機能の利用。

PDFの注釈であればコピペが可能なので、事前に枠と縦罫線、ついでに余計な部分を矩形注釈で消しておいて他のページにコピペすれば、1本1本線を引くのに比べて手間はかなり減る。
ちなみに、ページよっては貼りつけた線が多少ズレる場合があるが、注釈なので後から微調整が可能。



PDFファイル上でこのような状態にしておいて、その後OCRソフトで認識をすると、さきほどのゆうちょ銀行の認識結果もこのように変わる。


これなら充分使える!

三菱東京UFJの方の画像は用意してないが、こちらも認識結果はかなり改善。
とはいえ、こちらの方はフォント自体にも問題があって他よりは厳しい結果ではあるが・・・。


で、PDF注釈を全ページにひとつずつコピペではなく、一気に処理することも可能であることに気付いた。
こちらの解説はまた次回とするが、これにより通帳をOCRにかけてデータ化するという作戦が現実味を帯びてきたような気がする。


ということで、次回に繋ぎつつ、最後の最後に身も蓋もないことを言ってしまえば。


ゆうちょ銀行なら法人でもネットバンク利用料タダだしね・・・。